隠居の独り言(1140)

最近のニュースで腹立たしい事が二つ。五輪のレスリング除外と各国の円安の批判だ。
オリンピック精神とは何なのか? オリンピック委員会(IOC)の理事会でレスリングが
2020年五輪の除外候補になっているという。(1)なぜレスリングが除外されたのか?
(2)当初、除外候補とされた近代五種、テコンドーは残ったのはなぜか?これに関して
近代五種、テコンドー関係者が積極的なロビー活動を実施して残留につなげたのに対し
レスリングサイドは全くロビー活動をしてこなかったことが原因と伝わってきている。
ここでいうロビー活動は何なのか。勘ぐりたくないがIOCは常にブラックボックス
以前にあったソルトレークシティ冬季五輪の招致スキャンダルも記憶に新しい。今回の
問題も金銭的な裏取引があったのでは?オリンピックと金の問題は絶えず付きまとう。
それとIOCは日本が嫌いらしい。日本が金メダルを取った途端にIOCレスリングを
種目から除外しようと検討する。ソフトボールも日本が金メダルを取った途端に消えた。
柔道も国際ルールで日本を不利に、スキージャンプも日本が強くなるとルールが変わる。
白人の多いIOCは日本をいつも目の敵にする。ここにも人種差別と金権を見た気がした。



安倍新政権になって景気浮揚の期待から株高・円安に推移しているが外国から見れば
政策のアベノミクスに対し不満が続出している。今回のG20では麻生財務相は日本の
円高に対し各国の理解を得たというが各国の批判はくすぶり続けている。韓国の新聞は
「円安は韓国の輸出鈍化に繋がる」と懸念を表明し、アメリカの新聞は「日本は円安を
通じて 近隣の困窮政策をしている」としオバマ大統領に対抗措置を講ずるよう求め、
ドイツは「新政権が日銀に干渉し独立性を脅かす」と言い、中国は「このような政策を
進めれば他国も追従せざるを得なくなり通貨安戦争になる」とも言っているが各国の
批判はすべて的外れと思うのは、2008年のリーマンショックで各国が自通貨を大量に
発行し続けたのに対し日本だけが行わなかったのでドル、ユーロ、ウオン、元に対して
3割から5割の円高になったのを是正しようとしているだけで各国はさんざん儲けて
おきながら、よくも言えたものだ。けれどデフレ不況の最大の責任は日銀にあると思う。
リーマンショックの時に、なぜ日本だけが金融緩和をしなかったのか。それにしても
あれから15年も経過しているのに、どの政権も緊縮財政をひたすら取り続けたのは
実に不可解だ。デフレ不況からの脱却を何故放置したのか!日銀のみならず政治家も
マスコミも無責任なエコノミスト達のミスリードに不況にあえぎ国民は騙されていた。
とくに安倍晋三のファンでなくてもアベノミクス万歳だ!