隠居の独り言(1142)

25日に韓国で朴槿恵(パククンヘ)新政権がスタートした。日韓関係では前大統領の
竹島上陸や日本大使館前の慰安婦像設置問題でぎくしゃくしているが、日本でも新しい
政権が出来たので日韓関係の行方はどうなるのか、長い目で注視していきたいところだ。
奇しくも東アジアの新リーダーたちは育ちの良い二三代目で占められている。中国は
太子党のお坊ちゃま習近平、韓国は元大統領のお嬢さま槿恵、北朝鮮金王朝三代目の
王子さま正恩、日本は岸、佐藤、安倍系図サラブレット晋三。市井の庶民から遠く
離れた環境で育った彼らに東アジアの平和と庶民の幸せを託して大丈夫なのだろうか。
韓国にスポットを当てる。韓国は地政学的にも中国、北朝鮮、ロシア、日本に囲まれ
困難な立場だが貿易立国で繁栄しているのは立派と思う。しかし日本を除く周辺国は
共産圏や独裁圏で本来なら韓国は日本と仲良くしなければならないのに何故嫌日か?
過去に日韓併合の歴史があり民族感情も分からぬわけはないが既に決着が付いている。
日韓が併合されて100年が過ぎたが併合の時代を韓国では「日帝三十六年」といって
彼らは日本に侵略され搾取され国家の発展を阻害されたと主張し日本に対して謝罪と
反省と賠償を要求する。でも謝罪とか反省というのは民族意識であって歴史ではない。
歴史の事実は一つしかない。朝鮮半島は7世紀の新羅の時代から中国の朝貢国として
「千年属国」と称された国であった。中国は読んで字の如く世界の中心であり周辺に
夷狄(いてき)が存在し、これらの国は中国皇帝に朝貢冊封を受けて中国の統治を
受けることが許される。朝鮮半島の人は長年に国号や王位まで中国から下賜されていた。
明治の日清戦争下関条約で初めて「千年属国」から解放され大韓帝国として独立した。
歴史にイフはないがこのチャンスに韓国が強い国家を形成すべきだったと悔やまれる。
もし日清戦争で日本が負けていたなら当時の情勢観から中国の一州になっただろうし
日露戦争も然り、日本が負けていたなら満州と共にロシアの一部になっていただろう。
韓国は搾取されたというが、この面では日本のほうが併合後に日本国民が納めた税金の
20%を朝鮮半島のインフラのために投資したので、むしろ日本の方が搾取されている。
これは白人の植民地ではありえない。併合後の半島の人口は1310万人→2512万人と
急増し平均寿命は併合時の24歳→45歳に伸びるなど半島の近代化に大きく貢献した。
韓民族を支配した日本も反省すべきだが半島の発展に寄与した事実も忘れないでほしい。
諸々のことは枚挙に暇なく新大統領が歴史問題云々と言われるが過去は変えられない。
36年間の日本の果たした役割、また竹島慰安婦など史実として検証してもらいたい。
そのうえに真の日韓親善がある。