隠居の独り言(1172)

報道によれば近く起きるであろう「南海トラフ地震」については予知が困難だという。
でも30年以内にM8-9クラスの地震が起きることの確率60-70%とされているだけだ。
といわれても日本列島に暮らしている我々には基本的にどうしようもない。どんなに
人類の英知と化学技術をもってしても地震の自然現象に立ち向かうには完全に無力だ。
東日本地震で多くの命を奪われ大きな犠牲と教訓を教えられたが自然は残酷なものだ。
思えば東日本大地震も想定外だった。地震学者がどんなに研究し予知や確率といっても
それは幻想に過ぎないのではないか。大自然には相手のご機嫌さえ伺えないのが現状だ。
地震だけではない。津波も台風も噴火もなんにでも打つ手はない。ただ逃げるしかない。
であるのに人間という生物は地球の王者と勘違いし殆ど制御可能と豪語する。ITだの
バイオ技術だのスーパーコンピューターと言っても予知も出来ないのは未熟なもので
言い方を変えれば未だ地球上でチョロチョロうごめいているのは虫けらと変わらない。
虫けらは天敵に対し自ら犠牲にならないため行動するのは体一つで逃げるしかない。
人間も自然災害に対し「三十六計逃げるに如かず」しか方法がないことを悟るべきで
うまく逃げおおせたとしても、それから生き延びるために食べていかなければならない。
食べる、飲む、排泄する、人間も自然の生物でしかないことを自覚することが大切だ。
どんなに科学文明の発達した時代でも生死という生き様は他でもない自分のみであり
そして便利さのみを追求している現代人に大地震はちょうどよい目覚まし時計と思う。
地震到来をリセットできる完全な目覚まし時計を作りあげる宿題は大きなテーマで
為し得たときに人類のバラ色が見えてくる。地震予知も大切だが、さしあたって身近な
近隣諸国からの予知の難しい国家的な脅威災害も考えよう。北朝鮮の考えは分らないし
韓国の排日運動は何なのか?果てしなく怖いのは中国の野望で尖閣どころか沖縄まで
自国領土と言い張る強弁は空恐ろしい。大自然からも近隣からも脅威に晒される日本の
安心して暮らせる日はいつのことか。残された有限の時間は短い。