隠居の独り言(1195)

国連の意義、そして国連のトップである事務総長という立場を考えるときが来ている。
韓国を訪問していた潘基文事務総長は8月26日ソウルの韓国外務省で記者会見し、
安倍晋三首相の就任以来の言動に「日本の政治指導者は極めて深く自らを省みて、
国際的な未来を見通すビジョンが必要だ」「正しい歴史認識を持ってこそ他の国から
尊敬と信頼を受けられるのではないか」など厳しく批判したという。 国連事務総長が、
国際紛争当事国の一方に対し批判的な言動を行ったのは異例だし、歴代の総長でも
このような中立性を欠いた発言を聞いたことがない。スポーツで言えば審判、レフリー、
行司役が一方に有利な判定をするのに等しい。しかも出身国の韓国に里帰りしての
発言となれば総長としての資質が疑われる。それだけで国連事務総長として失格だ。
こんな人物が世界平和を希求する国連の事務総長を務めていることすら許されない。
潘基文事務総長は韓国に帰ったままニューヨークに赴くのを控え即刻辞任すべきだ。
日本は国連の一員として潘基文事務総長を質すべきでこのまま黙認してはならない。
それでも日本の弱腰外交も相変わらずで官房長官は「不問にする」というから呆れる。
これが安保理国に対してなら事務総長もこんな発言をしないだろう。強いものに媚び
弱いものを侮るのは韓国人の習性のようだが、それにしても国連トップの資格はない。
安部晋三政権誕生した頃から日本の右翼化を案ずる近隣国からの報道が相次いだ。
韓国の中央日報は安部首相を「代表的極右」中国の各紙も「帰ってきた右翼」と酷評する。
北朝鮮の国営通信社も然りだ。それにしても右翼化というのはいったい何なのだろうか。
日本は「平和憲法」というのを厄除けのお札のように崇め、一字でも変えようとしたら
外国はそれを右翼化と解釈するらしい。日本とは相対的に貧富の格差を抱えながら
20年間で軍事予算を3倍にした韓国、ひたすらに軍備強化を10数倍にした共産中国、
飢餓に苦しむ人より核とミサイルに狂奔する北朝鮮、普通なら国境を接した三国間で
互いを警戒し少しでも軍縮の話しをするべきなのに何故か黙認しあうのも分からない。
ところが日本が当たり前の国になろうとすると大騒ぎをしてこれが右翼化と罵倒する。
右翼=軍国主義というなら、どちらが右翼化なのか胸に手をあて考えてもいいだろう。
国連事務総長までが大局感を失うほどにアジアは狂っている。近隣の将来を憂う。