隠居の独り言(1235)

今年後半スポーツニュースを賑やかせたのは野球の田中将大、サッカーの本田圭佑
長友佑都、体操の田中理恵、テニスの錦織圭、スキーの高梨沙羅、といったところか。
自分はスポーツは好きだが、テレビ観戦などだらだらと時間を費やすのは好きでない。
とくにサッカーや野球など、いつどこで変化の時を待つのは時間の浪費と感じている。
その点、限られた数分間の緊張感溢れるフィギュアスケートの演技と華麗さは最高だ。
23日夜に行われたフィギュアスケート男女シングルの日本選手権大会最終日の後で
ソチ五輪代表6人が発表されたが、女子は浅田真央鈴木明子村上佳菜子の三人、
男子は羽生結弦町田樹高橋大輔の三人が選ばれた。予想された三人といえるが
選手それぞれが華麗な演技の裏で、今までどれほどの超過酷な練習と厳しい辛苦を
舐めたか想像を絶するものがある。今の日本は世界で類のないフィギュア人口を誇り
それだけに競争率の高い中から選ばれた6人だけに目を瞠はる。選ばれなかったが
母として挑戦した安藤美姫は美しく見事な最後を見せてくれたし思いを込めて演技後
笑顔で観客席に手を振ったが日本中のフィギュアファンの脳裏に忘れられないだろう。
男子の小塚崇彦も好きだったが惜しくも落選し、観客を充分に楽しませた織田信成
今年で引退とはファンが泣いている。それにしても、なんと贅沢な日本選手層だろうか。
そして選ばれるのが男女それぞれ三人というのがいかに厳しい世界かを思い知った。
三人といえば大相撲界でも横綱白鵬日馬富士に、もう一人の横綱が望まれている。
言うまでもなく久しぶりの日本人横綱を切望されている稀勢の里だ。十一月場所でも
横綱二人を文句を言わせない圧倒的なパワーで倒したのは充分横綱の貫禄がある。
力士に望まれる心・技・体のうち技量と体力は充分なのだが、取りこぼしが多く、
折角巡ってきたチャンスを生かせないのは稀勢の里は緊張に心が負けてしまうのだろう。
でも来年こそ横綱を願うのは、国技たる大相撲に外人力士が頂点である悔しさからで
古来伝統大相撲に再び日本人横綱が出現する日を切望するのは自分だけじゃない。
さまざまと今年のスポーツを楽しませていただいたが、新年は箱根駅伝から始まって
ソチ五輪、サッカーW杯、等々、スポーツ観戦が目白押しだ。日本選手頑張れ〜!!