花吹雪

harimaya2014-04-07

今の東京の景色は桜一色の街並みで
桜の中に東京が存在するといっていい。
一年で最も華やいだピンクの街並みも
僅か一週間ほどで散ってしまうなんて
何て勿体ない自然の法則なのだろう。
思えば人生の青春期があまりに早く
過ぎてしまったような無常観がよぎる。
人生は桜のようなものと八十路に思う。
百人一首から「ひさかたの光のどけき春の日に しづこころなく花の散るらむ」紀友則 
こんな静かな春の日なのに桜はどうしてこんなに散り急ぐのか。平安の人も現代の人も 
歳を重ねると若人を見れば羨ましく妬ましく、過ぎた青春を苦笑いして桜を愛でている。