隠居の独り言(1315)

例の慰安婦問題の「河野談話」をめぐって朝日新聞は過ちを認めた。石破幹事長は
朝日新聞関係者及び当の河野洋平官房長官の国会参考人招致を検討している」
野党・民主党も「日本の不名誉な記事を30年以上放置した罪は大きい」維新の会も
「言い訳じみている。朝日の罪は大きすぎる」次世代の党も「朝日新聞が火をつけた
日韓関係の火種をどう消すのか、はっきりせず残念だ」と与野党の論調が揃っている。
黙っているのが共産党社民党。都合悪いことはダンマリ戦術と決めこんだのだろう。
軍部の強制で慰安婦にされたという虚偽の創作話に裏付けなしに飛びついた朝日の
論調と嘘の証言を見抜けなかった河野元官房長官談話というのは世界の笑いものだ。
それにつけても朝日新聞は自らの過ちで日韓関係が大きく傷ついたのを知りながらも
未だに謝罪せず記事に偏向が続いているのはこれで日本の大新聞かと疑いたくなる。
過ちを認めた次の日の朝日新聞1面トップは、吉永小百合のインタビュー記事だった。
核廃絶から集団的自衛権の朝日の主張べったりのご高説を聞かされるのは真っ平だ。
そんな普遍的な主張は日本周辺で中国・北朝鮮弾道ミサイルの砲身を日本に向け
現実の核の脅威に目をつぶりアメリカと共同防衛で集団的自衛権を容認しなければ
日本一国だけでどうにもならない危険な現実を何と考えているのか。吉永小百合
一流の女優さんだが政治を感情論でなく政局を語るなら議員になって勉強してほしい。
確かに朝日新聞はこれまでの慰安婦報道の誤りを認めたことは30年以上の遅きに
失したといえ評価はできるが、何よりその報道が韓国の対日世論に火をつけたのは
事実で、世界中で日本を貶めようとする勢力に利用されたのを未だ朝日は認めない。
しかも朝日報道に付いていった毎日、日経、東京の各新聞の姿勢も未だ変わらない。
マスメディアの奢れる姿勢に日本は明治の昔から翻弄されてきた。日露戦争の後に
日本の全権大使・小村寿太郎が苦労してロシアから樺太南部の領土譲渡で妥協して
きたのにマスメディアは賠償金まで要求して日比谷公園を中心に民衆とともに騒いだ。
当時の日本軍は弾薬も兵士も尽きていた。一方のロシアは余裕がいっぱいで戦争が
長引けば完全に日本が負けた。両者を取り持つアメリカの仲裁が日本を救ってくれた。
なぜ彼我の差をマスメディアは正直に国民に伝えなかったのか。そして日本は奢った。
軍部もマスメディアも一緒になって・・それが奈落の道に繋がったのは言うまでもない。
朝日新聞よ。どうして素直に謝罪できないのか?上から目線の姿勢に変わりがない!