隠居の独り言(1365)

日本という国は戦後、実に優しい国になったとつくづく思う。(多少、自嘲を込めてだが)
イスラム国という「ならず者集団」にヨルダンのパイロットが生きたまま焼き殺されたが、
さっそく報復爆撃を行って「ならず者集団」55人を殺戮した。ヨルダンの世論は日本に
「なぜ2人も殺されて戦わないのか」と疑問を投げているという。日本には憲法上の
制約があって報復は無理と言っても通じないだろう。ヨルダン人の心情は人間として
当たり前で仇を取りにいくのが通念だろう。早速抑留中の死刑囚の刑を執行し報復の
行動をしたのも当然だ。日本は救出も保護もできず国内で未だ集団的自衛権云々と
言う人の呑気さに呆れる。通称・人権論者達が「憎しみの連鎖は断たねばならぬ」と
御高説をのたまう人もいるがその夫や息子が災難に遭ってもその気分でいられるか。
自分はそんな高尚な心の持ち主でなく平凡な人間なのでこのまま引き下がりたくない。
人間は誰も相手を殺めたくなるほどの憎悪に出くわすことがある。でも出来ないのが
理性であり大人としての行動だ。動物の雄も雌を巡って闘うが殺すまでには至らない。
思想や宗教の違いで相手を躊躇なく、しかも残虐に抹殺する人間の裏心は恐ろしい。
テロリストたちも生まれたときは無垢な赤子で両親に慈しまれて育つ過程のどこかで
狂ってしまったのだろう。人は動物と違い高度な優しさや奥ゆかしさの美しい心がある。
でも同じ人間であっても心の中に醜い狂った部分も備わっている気がしてやるせない。
本心を言えば航空自衛隊イスラム国の本拠地に直接に爆撃して一矢報いてほしい。
日本の自衛隊機は世界でも最高の機能と隊員たちの志氣があり宝の持ち腐れと思う。
でもそれを言っても今は現状に合わない矛盾した憲法九条の枠があり憲法前文にも
「平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、わが国の安全と生存を保持しよう」と、
あるが、世界のどこにそんな国があるのか。イスラム国?北朝鮮?それとも攻撃的な
アメリカ・中国・ロシア等々、この一点だけでも現行憲法の世界観の薄っぺらさが分る。
今回の事件に切に思うのは今の護憲論者の諸君たちよ。イスラムのテロリストたちに
日本の現憲法を読むことを薦めしていただきたい。もしテロリストが読んで賛同したら
自分はそれに従う。日本人の命を救えない憲法なんて要らない。