隠居の独り言(1394)

戦後70年も経つのに未だにロシアや中国では「戦勝記念日」を大々的にやっている。
その意図はなんだろう。記念日はもう時代遅れなのか、欧米諸国は殆ど欠席している。
ロシア・プーチン大統領は招待された習近平中国国家主席の前で「ナチズムと日本の
軍国主義に苦しめられ戦った国々に感謝する」と述べたが、プーチンさんに言いたい。
日本軍国主義とか仰せだが日露の歴史をもっと勉強してからスピーチしてもらいたい。
地図を見れば日本の北部にはロシアのカムチャッカ半島が南に向かって垂れている。
その南端から北海道まで真珠の首飾りのように24個の島が連なるのが千島列島で
この島々が正式に日本領であることは、明治8年に「千島樺太交換条約」の調印で
日露間できちんと決められた。けっして戦争の結果でなく平和裏に進められた日本の
固有の領土であることは疑いない。それは東京が日本の一部であることと同じことだ。
全世界が周知の通り昭和20年(1945)8月15日に日本は連合国に無条件降伏した。
その日をもって世界中の戦場の戦火が熄んだ。戦争が終わったことは勝者も敗者も
関係なくみんな安堵し喜んだ。ところが信じがたいことに、その3日後の8月18日に
ロシア軍が千島列島に銃火砲を放ちながら攻めてきた。これは世界戦史に例がない。
スポーツで言えばサッカーの試合終了のホイッスルが鳴ってからシュートしたと同じだ。
しかも3日も経ってから・・繰り返すが、日本は連合軍に8月15日に正式に降伏した。
ロシア軍も連合軍の一員であるのにこれを破るのは野盗の仕業とどこが違うだろうか。
そして当時連合軍の総司令官はマッカーサーだが彼はロシア軍に対して戦争終結
条件を守らない連合軍の違反を一言も言わないのは何故だろう。今もって分からない。
当然、千島を守っていた日本軍はロシア軍と戦い双方多くの死傷者を出して降伏した。
その後、ロシアは生き残った日本軍の殆どの兵士をシベリアに拉致して強制労働させ
多くの死者を出したのは周知の通りだが、ロシアは条約を破ったこと、拉致したことに
一片の謝罪もひと握りの保証も無いまま今日に至り領土も占拠したままになっている。
一方満州でも通常の戦いより日本民間人への残虐な暴虐は戦争と言えるのだろうか。
中国も同じで当時の大陸は多くの軍閥、匪賊、私兵軍で国家の体を為していなかった。
日本軍が戦ったのは蒋介石率いる国民党軍であり現政府の中国共産党軍ではない。
サンフランシスコ平和条約でも中国の代表は国民党で、共産党の出る幕はなかった。
したがってロシアも中国も大戦中に日本軍と戦争して勝利したとよく言えたものと思う。
歴史改ざんもいい加減にしてもらいたいし、みんな身勝手な連中と思ったほうがいい。
こんな理不尽で身勝手な隣近所と付き合わなければならない苦労が思いやられる。