隠居の独り言(1508)

先週、世界に衝撃が走った。言うまでもなくイギリスの国民投票で、EU脱退が決まり
日本も大きな影響を受けて円高が止まらない。輸出産業はもとより技術立国で生きる
日本の景気はどうなるのだろう。株価がリーマン以来の暴落で大損した投資家も多い。
吹けば飛ぶような零細企業の自分も無関係でいられない。株の大損はともかくとして
金融主導の経済体制では円高になり、やがて業界には不景気風が流れ受注が減る。
デフレが再現されサラリーマンの給料も当分上がらないだろう。デフレからの脱却を
キャッチフレーズにしていたアベノミクスに逆風が吹くので参院選にも影響するだろう。
歴史に栄枯盛衰は付きものだ。18世紀には七つの海を征服したとされる大英帝国
アメリカ、ロシア、中国の台頭で凋落の一途を辿ったが、ここにきて異人種の流入
堪忍袋が切れ、EU脱退を申し出た。でも日本に置き換えて考えれば分かる気もする。
アジアもEUのように人の出入りが自由だったら、日本に中国、韓国、その他の人が
大量に流入し、今まで培った日本文化に大きく影響し、日本らしさが損なわれてしまう。
他国から来た人たちは自分たちだけの部落を作って生活する。それは世界の共通で、
当然に治安も悪くなって日本人特有の品性、寛容、堪忍、信頼、思い遣りも失われる。
生粋のイギリス人なら選択は当然だろう。アメリカだって時期大統領候補トランプ氏の
メキシコからの移民を遮断する考えに共感する人の多いのはイギリス人と同じだろう。
世界の人全て仲良く、というグローバルな考えはとても美しいが実際は難しい問題だ。
日本の今後はどうすべきか。幸いにも世界有数の安全資産、国債金利が(−)でも
買い手が殺到し、ますます円高に突き進む。ならば(−)金利を活用しインフラ整備や
人材投資に経済再生に使う。日本の対外金融資産は900兆円以上にも達するという。
円高は日本の金融資産に価値がUPしたということ・・それを生かす絶好のチャンスだ。