隠居の独り言(1529)

今、中国ではG20が開かれて世界のリーダー役を勤めている。これでいいのだろうか。
中国は先の国際司法裁判所の判決で敗訴の決定があっても世界の世論を無視して
南シナ海を実効支配して離そうとしない。それじゃ何のための国際司法裁判所なのか、
裁判所も地に堕ちたものと思う。以前に日本が韓国を相手に竹島の領有権を巡って
提訴したが韓国側が応じないので、そのままになっている。本来なら北方領土だって
裁判所に訴えるのが筋だが司法裁判所に決定的な権限が無ければどうしようもない。
しかも中国は南シナ海原子力発電所を作る計画だという。原発を作り中国海軍の
燃料基地として役割を担わせる考えが進んでいる。益々中国は世界戦略の一環とし
アジア諸国・太平洋・インド洋を丸呑みにすべく、着々と勢力を広げようと企んでいる。
日本も何もしなければ中国に飲み込まれることは必至だ。日本の中でも左系の人は
平和、平和と念仏のよう唱えるだけで平和があると信じているが目を覚ましてほしい。
まことに平和とは、儚い概念に過ぎないもので、戦争という言葉の対義語にすぎない。
平和を維持するには相当な手練手管が必要なことは言うまでもなく、綺麗ごとでない。
犯罪まがいの脅し、なかには騙しや欺くことも平和の維持には必要なのかも知れない。
彼らの掲げる中華思想とは中国中心の心地よい話であって決して平和のためでない。
中国人とは何だろう。漢民族とは何だろう。日本人の想像以上の被害的妄想がある。
「中国5000年の歴史」というけれど紀元前21世紀から大陸に君臨した「夏」に始まり
殷、周、秦、漢、隋、唐、宋、元、明、真など何千年中国史漢民族が支配の王朝は
「漢」400年と、「明」300年の計700年に過ぎない。残りは漢民族以外の王朝支配で
国史は成り立っている。中国大陸の大部分に住んでいる漢民族としては屈辱的だ。
1911年、辛亥革命満州民族の清が滅んだ。僅か100年前になって今の漢民族
清の後を継いで中国の支配者になれたわけで、それだけに国内の他民族を弾劾する。
そればかりでなく近隣諸国にも覇を唱え、出来たら吸収までしようとする。次の狙いは
日本で、しきりに反日を国是としているのはその証拠。日本はうかうかしていられない。
政治家も国民も中国に対する目をしっかりしなければならない。