隠居の独り言(1561)

今年も後三日。後世の人は2016年が歴史を変えたというだろう。イギリスのEU脱退、
米大統領選でトランプ勝利、マスメディアなど予想に覆しての想定外が歴史を曲げた。
日本は安倍政権が続いているが、夏の伊勢志摩サミットや安部首相が地球儀外交
盛んにやったけれどロシアとの領土交渉未解決だし北の拉致問題の進展もなかった。
2016年の絞めは安倍首相が真珠湾を訪問したことで日米の歴史戦に終止符を打ち
「リメンバーパールハーバー」の言葉を和解と平和を象徴する言葉に替えた事だった。
日本の政治は衆参両院で憲法改正に必要な3分の2を揃えたのに盛り上りが今一つ。
アベノミクスもデフレ脱却が思うよう出来ず消費拡大の景気などは今後の宿題だろう。
今年のニュースを自分に転ずれば仕事はまぁまぁ、日々の通勤は運動のためが続く。
休日は小旅行、孫達も学業に励んでいる。ギター弾き語りのホーム慰問もマイペース。
何となく過ぎた2016年だったけれどこの平凡な暮らしが老人に合っていると信じたい。
世の中上手くいかないのは世の常だが概ね無事に過ごせた今年は良かったとしよう。
もともと世間は不公平にできている。平等なんてありえない。アホタレが金持ちの家に
生まれてもアホタレの責任じゃない。金持ちに生まれ何もしないからアホタレになった。
モノは思いようで貧乏の家に生まれたからコンチクショウと発奮して偉くなった人間は
ゴマンといる。昔は豊臣秀吉岩崎弥太郎、昭和は松下幸之助田中角栄が出世頭、
自分も貧乏生まれだが何とかここまで無事に過ごせたのも皆さまのお蔭と感謝したい。
人間なんて大自然では実にちっぽけな存在でだからこそ自らを守らなくてはならない。
老後の幸せの基本は健康と経済と計画の三つの「K」だがそれも腹八分がいいだろう。
来年は7回目の年男。酉年生まれは苦労が多いという。でも過ぎれば苦労もまた楽し。
人生のターミナル駅の到着時間まで楽しく生きたい。それでは、皆さま良いお年を・・