隠居の独り言(1569)

最近とみに増えているのはスマホを見ながら歩く若者の多いことで、彼らは視る目が
スマホに集中して歩行そのものが危険だが、傍を通る歩行者にとって迷惑この上ない。
今は幼稚園児からスマホを持つことが一種の流行りみたいで、これでは幼児が持つ
遊びや体で覚える基本的動作にも影響していると危惧する。昨今の世の中の全体が
豊かになって、足らざることによる不幸と同時に足り過ぎる不幸もあるのだと痛感する。
今の豊かさは物だけでなく情報も有り余るほど溢れている。しかしスマホの使用には
充分な判断力を備えていない子供たちまでが持つことの意味を老婆心ながら心配だ。
インターネットには良い情報、悪い情報まで膨大な情報に溢れて、しかも子供たちに
選ぶ基準が無いのは将来が思いやられる。「三つ子の魂百までも」という格言がある。
幼児期に染められた性格や判断の良し悪しは一生に亘って拭い去ることはできない。
本来なら大人が指導しなければならないが、今の技術進歩に大人が付いていけない。
指導しようにも親の操作の技術は子供より遅れている場合が多く、結果として子供が
とんでもない世界に迷い込んでも救いようがないのが現実だがでも諦めることはない。
解決法はただひとつ。子供にスマホを買い与えないことで、スマホに熱中する時間を、
勉強なり、スポーツなり、体を使う遊びとかの正しい生活に軌道修正する必要がある。
わが家では子供が高校入学時に携帯は持たせるがスマホは大学も含めて買わない。
殆どの学生が持つ中で可哀相な気もするけれど、社会に出れば分かってくれるだろう。
最近は朝食を食べない子供が多いと聞く。夜のスマホの寝不足で朝が食べられない。
食生活や家族崩壊はスマホだけとは限らないが子供は熱中しやすい年頃だからこそ
親がしっかりしなければならないと思う。親も子もスマホなんて要らない!