隠居の独り言(1574)

人生も終わりに近づいたと意識する昨今だけど、没頭するものは最後まで続けたい。
いくら長生きをしても単に生きているだけではつまらない。ただ一度の人生を有効に
使うのが老いの美学と思う。医学界ではさまざまな学者が認知症の防止法について
研究しているそうだが、自らが意識し、適切な知的刺激の行動をしなければならない。
脳の刺激という意味では芸術に触れるのが最も良いとされている。触れるといっても
ただ鑑賞するだけでなく実際触れる機会が欲しい。例えば絵画、塗り絵だけでもいい。
キャンパスに向かうといった難しいことをしなくても脳と体に刺激を与える。塗り絵の
題材を探すため散歩をすれば適度な運動と探究心に繋がる。音楽も楽器を弾くのは
練習も必要なので歌を歌うだけでいい。初心者だから上手くできないのは当然として
巧拙にこだわることなく、おけいこ事として楽しむ姿勢が脳の活性化につながっていく。
自分なりに考えればギター弾き語りや、こうしてブログを書くことが創造の喜びになる。
ギターは50歳後半から始めたし、ブログを書き始めたのは70歳を過ぎてからだった。
老いて趣味を見つける一つのコツは、きっかけを掴むことで友人知人の何かの話を
自分に取り入れることが自分の経験からして肝要だ。ギターもブログも友人の趣味と
共有できたからで、リードしてくれた友人に感謝したい。無論、最初の一歩が最も重い。
しかし一歩踏み出してしまえば自然と歩き始める。そして時とともに面白くなっていく。
そうなればしめたもので、下手であろうが、人が笑おうが何もしないほうがつまらない。
自分の世代はパソコンやケイタイが普及する前に現役を退いたからアナログ世代で
ネットの出来ない人が多い。でも教室に行かなくても家族に教えてもらうことにしよう。
最初は将棋のゲームでもいい。ゲームをしていれば自然と扱い方に慣れるようになる。
たかがブログ、たかがギターで、何の益にならないが脳の活性化には、もってこい!