隠居の独り言(1587)

中学生の頃は日記をつけていた。日記は遠い昔のことだし、上京で持っていかなかったので
今は、中学日記を偲ぶだけになってしまった。上京後は小僧の身で日記をつける時間も無い。
あれからウン十年が過ぎ、やっと生活が落ち着いた頃にパソコンでブログという便利なものを
見つけて、日々の暮らし、主張や考え方、趣味の音楽など、友人たちと交流を楽しんでいる。
日記帳となると徐々に溜まってノートの処分に困るだろうが、ブログは書くだけだから重宝だ。
ブログを書いた後は殆ど読み返さなくても何か忘れていた時、調べればいいので便利もある。
でも最近ではブログなんて何になるのか疑問に思うようになってきている。何年何月何日に
何があっても、誰も興味があるわけでないし、自分自身だって過去のことなど、どうでもいい。
有名人じゃあるまいし、しがない人生を送っている人間が書くブログは滑稽な文に過ぎない。
ブログは、やはり遊びで本心の部分は書けず人様は知らないけれど自慢話のひとつだろう。
本当のことを書いているつもりでも言葉に釣られて脱線し意図しないウソも混じってくるのは
話に飾りを付ける戯画化かも知れない。それでもメリットは言葉の起承転結のまとまりがつく。
気になるのは、昨今は文章主体のブログより映像主体のフェイスブックに好みが移っている。
映像の世界もいいが言葉の文化が衰える気がしてならない。ブログは勉強の一つと思う。