隠居の独り言(1596)

拉致問題が出てもう何十年になるだろう。もちろん悪いのは北朝鮮だが日本がどんなに叫び
喚いても相手は謝罪どころか解決する気持ちが無いのだから本来なら実力行使以外にない。
つまり北朝鮮に宣戦布告。しかし今の憲法では軍隊保持は違反なので戦争は絶対できない。
安倍総理は国会答弁で「動乱時に米軍による救出作戦が取れるよう依頼している」というが
仮にトランプ大統領が自国民の救出くらいは自分でやってくれと言われたらどうすればいいか、
例え日米同盟が確立していても米軍は命を賭して日本人を助けることができないのは当然だ。
それは逆の立場でアメリカ人救出のため自衛隊が危険を冒して行動できないのと同じだろう。
北朝鮮に日米が共同作戦するなら憲法を替えてからでないと不可能なのは子供でも分かる。
有事に対して日本が一から十まで米軍を頼りにする発想では結局、自衛隊は何もできないし
拉致のみならず核もミサイルも相手のいいように攻撃目標に晒されるだけで反撃もできない。
情けない国になったものだ。現憲法の前文は「平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して
われらの安全と生存を保持しようと決意した」とあるが平和を愛する諸国民はどこの国だろう。
戦後の連合軍占領時代に押し付けられた憲法金科玉条のように70年も信じてきた憲法
緊迫した情勢に対応できなくなっているのを未だに分かっていない人の多さに呆れてしまう。