都内で最も広い公園、水元公園は菖蒲が見頃を迎え
今は菖蒲祭りが開かれ大勢の見物客で賑わっている。
花の色は清らかで特に紫がいい。紫は平安の昔から
高貴な色とされ優美さ、神秘さを象徴する菖蒲の花は
「いずれ菖蒲か杜若」と美しい女性たちに譬えられた。
梅雨の晴れ間に、今ではとうに若さを失った老夫婦が
水元を訪れたが梅雨時の花々は喜んで迎えてくれる。
花を愛でる気持ち、高齢になって気付いた野暮だろう。
今は雨に濡れれば花々が生々としてくる。アジサイ、タイザンボク、ホタルブクロ、ツユクサ。
梅雨の時期は憂鬱というけれど、やっと落ち着いた気分になれる。束の間の暑い夏の前に・・
