2004-06-18から1日間の記事一覧

父と息子

男は無意識のうちにも父を人生の師とあがめ、ライバルとして超えようと する。今の社会はオトーサンたちが自信が無いのか、父性が見当たらない 時代なのかも知れないが、どこかに男らしさ、雄々しさが欲しいと思うのは 男性ばかりではないだろう。闘争心を秘…

祖母の死

祖母が脳卒中で亡くなったとき父は出世中で母と二人だけで遺体を清め棺に 収め火葬場へ荷車に積んであぜ道を黙々と引き、妹は泣き泣き付いてきたが 何故か私は涙が出なかった。 昭和21年(13才)の暑い夏の日のことだった。

父を偲ぶ

明治40年、父は姫路藩の士族の家系に生まれ文武、作法を習い成人した。 若いころには随分と放蕩したらしいが、その分私に対しては厳父そのもので あった。小さいとき理由は忘れたが泣いて家に帰った時 「男は泣くな!い やしくも弱気をさらけ出すな!勝って…