2009-06-26から1日間の記事一覧

隠居の独り言(703)

大戦中の昭和18年の春のある日、大阪の町は空襲警報のサイレンが鳴った。 アメリカ空軍の一機が大阪を偵察するために上空を飛んでいったが、爆弾は 落とさなくても大阪市民は恐怖に慄いた。高射砲が何発か空に花火のように 炸裂して小さな雲が出来たが遥か上…

「峠」という漢字は日本人が考えた。 現代のように車も飛行機も無かった 時代は隣村へ出かけるにも、もっと 遠くへ旅するにも足で歩くしかない。 越えねばならぬ峠に差し掛かった時、 そこに旅の折り返し点を見ただろう。 旅は人生そのもの、上り時もあれば …