2015-07-29から1日間の記事一覧

隠居の独り言(1415)

夏が来れば思い出す。其の七。東京へ出てきて、丁稚小僧になったのは15歳のとき。 昭和でいうと24年。東京大空襲で丸焼けになった東京下町の復興はまだ完全でなく 勤め先の浅草橋から「浅草松屋」のビルが見えていた。当時の世相は戦後の混乱が 未だ残って、…

夏ならではの風物詩の蝉の鳴き声が聞こえる。 恋し恋しと鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす。 都々逸の上の句も、蝉の鳴き声で詠われるが 鳴いているのは全てオスで声を高らかに歌い メスの関心を呼び込んでいる。蝉のオスには 僅か一週間くらいの寿命の中で…