harimaya2015-07-29

夏ならではの風物詩の蝉の鳴き声が聞こえる。
恋し恋しと鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす。
都々逸の上の句も、蝉の鳴き声で詠われるが
鳴いているのは全てオスで声を高らかに歌い
メスの関心を呼び込んでいる。蝉のオスには
僅か一週間くらいの寿命の中でメスを獲得し
恋を成就しなければならないから必死の声だ。
そして声の美しさ、大きさがメスの評価になる。
蝉のメスは、いい御身分で、オスの価値をよく調べ相手を選び、気に入れば合体する。
そのあたり人間社会に似ているが夏の日の暑い時間に恋のバトルが繰り広げられる。
恋は熱ければ熱いほうがいい。歳老いた自分は蝉の鳴き声と青春時代を重ねている。