春は名のみの

harimaya2005-02-01

今日から二月、ふと口ずさむ早春賦の歌のように
今朝の寒さは格別に身体の芯まで北風が染みとおる。
「春立てど花の匂わぬ山里は物うかるね鶯ぞなく」
古今和歌集の昔から「春は名のみの」寒さに人々は
身を切られる思いをして今を過ごし春を待った。
「それ青陽の春なれば、四季の節会の事始め・・」
長唄“鶴亀”の歌いだしだが光の春は人生の希望と
喜びを表して篭りがちだった冬に別れを告げている。
中国の「陰陽五行説」では春が青、夏は朱、とかで
若い時代を青春と言う言葉で言い表すのだそうだが
青春、朱夏、白秋、玄冬、早春のころの実感がいい。