四月一日

harimaya2005-04-01

今日から新年度、昔は四月一日を“わたぬきの日”と
呼んだそうな。これまで着ていた綿入れの着物から
綿を抜いて、それを着たそうだが、それほど質素な
生活をしていたのでしょうか。昔の衣替えは今日。
サクラの開花、新しい門出を祝うようで、そわそわ
した気分になるのは、花を愛でる日本人ならではの
桜信仰と結びついているのかも知れない。俳句に
「山笑う」という季語があるように、動物も植物も
いっせいに微笑んで春はまさに生命の宴でしょうか。
「花の色は移りにけりな いたずらに我が身
 世にふるながめせしまに」小野小町も自分の容姿と
時の流れを重ねあわせ嘆きつつ世の無常を詠んだ。