ゆきやなぎ

harimaya2005-04-07

通勤路の墨堤通りには雪柳が植えられ今が美しい。
花見と言えば桜だが、その華やかさに較べれば
地味で質素に楚々として咲く雪柳はしおらしい。
桜の木の高い手の届かない“高嶺の花”に対して
雪柳はすぐ傍にいて、優しく手を差し伸べている。
「花の宴」に疲れ飽いたら目線を下に見てみよう。
小さな白い花びらは、そっと心を癒してくれる。
昨年、京都の哲学の道を歩いた時、川辺に続く
雪柳の群生が桜と映えて美しかったことを想う。


「かんざしの解けたるさまや雪柳」  小路紫峡