春の海

harimaya2005-04-09

「春の海、ひねもす、のたりのたりかな」 与謝蕪村
“ひねもす”は一日中だが、トシを重ねると一年中、
のたりのたりと暮らしたい。春の夢、いや人生の夢かも。
まどろみながら、生きてきた自分を振り返るのもいい。
過去は戻らないが、今日のうたたねは苦労の勲章だ。
中学三年生のときに兵庫県の中学生の俳句の会に
自分の句を担任の先生が投稿してくださった。
「瀬戸内の春の陽映えて帆が走る」
どう間違えたか入選した。先生の面影が蘇る。
夢と、うつつと、行ったり来たり、春はしあわせ。
そして、あれから半世紀以上が過ぎた。