立てば芍薬、座れば牡丹

harimaya2005-05-06

黄金週間も終わったが、今年は好天気に恵まれて
行楽地はどこも人出に賑わったが、車も人も閑散と
した都内の公園各所の、そぞろ歩きを楽しんだ。
ここ浜離宮公園の牡丹園は今が花の旬を迎えている。
春爛漫の花の中で、この豪華でグラマーな美しさは
中国では「百花の王」として、たとえられている。
任侠映画やTVなどで博徒の親分が立ち回りの時は
唐獅子牡丹の刺青の肌を見せて、殴り込みをかける。
百獣の王の唐獅子と緋牡丹の組み合わせは東洋的な
美観にあふれて動物と植物の王さま同士も面白い。
とにかく美人を花にたとえて使われるこの言葉は
江戸時代かららしいが現代でも新鮮に聞こえる。


「君が寝姿窓から見れば牡丹芍薬百合の花」 古都都逸