胡蝶の夢

harimaya2005-05-07

先日、多摩動物園の蝶館に入って、その生態を見たが
生きる宝石そのもので、羽のデザインや、飛ぶサマは
優雅で美しく時間も忘れてすっかり魅入ってしまった。
蝶の種類はとても多く世界では約13,000種、日本でも
約250いるらしいが春の今頃が一番飛んでいるようだ。
子供の頃、蝶は「てふてふ」と習ったが、なんとなく
昔の仮名遣いのほうが、蝶のひらひら飛ぶイメージに
合っているような気がしてくるから日本語は面白い。
司馬遼太郎の作品に「胡蝶の夢」があるが江戸幕府
崩壊していく過程を綴られた筋書きは今の日本の政治
形態と重なりあって悪い夢を見ているような気がする。


ももとせの花にやどりて過してき この世はてふの夢にぞありける  大江匡房