テレビ

昭和30年頃、都内の駅前に街頭テレビという物があって、夜になると勤め帰りの
サラリーマンなど大勢の人が集まった。人気の出し物はプロレスやボクシングなどで
その一挙手一投足に歓声がこだまするように観客は燃えた。戦後の産業革命のような
電化製品の発達のなかで、生活習慣を変えたのはテレビの普及が最も大きいだろう。
私がテレビを買ったのは東京オリンピック(S39)の時だが、「三匹の侍」「ルート66」
など面白い番組などあって物珍しさも手伝ってか楽しんだものだ。今は忙しいからか
興味が無くなったか、ニュースと天気予報しか見ないが、人によっては一日中点けて
来客があっても消そうとしない。聞くとテレビがついていないと落ち着かないそうで
完全にテレビ中毒になっている。越後屋さんのブログhttp://d.hatena.ne.jp/dozzy/でも
採り上げてられたが、家庭の平均のテレビの視聴時間は3時間31分なのだそうで、
目も耳もよく疲れないかと、ヘンに心配してしまう。それと次から次へと変わる
映像に、よく着いていかれるものかと、ヘンに感心してしまう。一方的に向こう
からの情報を受けて考える暇を与えられない時間を過ごすのはどうなのかと思う。
無内容なワーワーギャーギャー番組を一緒になって騒いでいるサマは恥ずかしい。
しかも最近は薄型液晶、プラズマ、高画質の地上デジタル放送なるものも出現して、
電気屋は売り込みに必死だが画質は良くなっても中身変わらず、それがどうした!
と言いたくなってしまう。テレビ好きの人は話しをしてもテレビ言葉になっている。
たまに映像から離れてみよう。自然のなかに目や耳を置いて静かに考えてみよう。
きっと成長する自分を見つけることが出来る。