生命保険

明治安田生命が不当な保険金の支払いや違法な募集の行為で金融庁から処分を受けた。
たいていの人は生命保険に入っているが、入るときは保険の勧誘員の巧妙な美辞麗句を
鵜呑みして契約し、いざ貰う時は散々イチャモン付けられて受け取れない場合が多い。
イチャモンの付け方は、契約書の裏に書かれた小さな文字でびっしり書かれた証書に
よるらしいが、あんなのまともに読む人がいるのかと詐欺まがいの商法にあきれる。
それでも勧誘員のおばさんたちは月々にノルマに追われて自分の家族や親戚縁者から
最後は自らがのめりこみ保険に入り、そして辞めていく。会社は新陳代謝がいいので
年中勧誘員を募集している。耐用期間が過ぎたらポイ捨て。テイのいい奴隷みたいだ。
そもそも生命保険という発想はなんだろう。誰も明日が分からない。分からないから
心配するし、逆に分からないから心配することはないと思う人もいるだろう。どちら
にしても生命保険は火災、健康などの保険と違って、自分があの世に行ってからなので
受け取る時は自分じゃない。完全に家族のためなのだが、そんな死後の事まで憂える
愛情を持ち続けられることはお釈迦さまか神様しか出来ないはずだ。死んでしまったら
入った保険金も使えないし、心配したくても出来ないのだから、保険の意義が分からない。
分かりもしない先のイノチを担保に多額のお金を払うより、先が分からないからこそ
今を有意義に生きて、大切なお金は自らが管理しよう。保険会社を儲けさせるために
イノチのテラ銭を払う事はない。最近は保険金目当ての事件も多いが会社の詐欺的な
勧誘などと、ワルとワルとの騙しあいのような気がして、保険業界も先細りだろう。