2005-07-14 高原の樹木 昔の人は樹木にタマシイが宿っていると 信じていた。コダマの字は木霊と書く。 山に向かって恋人の名を呼ぶと山の霊は 恋人の名に余韻を付けて返してくれる。 人生につまずいたとき、分からないとき、 これからの道を山の神様に尋ねてみよう。 ひたむきに走ってきたはずの自分の道も 体験の積み重ねや時が経ると知らずうちに 軌道が斜めになっているのに気が付かない。 木霊は優しく自分の軌道修正をしてくれる。 夏の来る前の今頃の季節を薄暑と言うが 高原の樹木はまさに季節の物語のようだ。