2005-11-02 浜町河岸 ♪浮いた浮いたと浜町河岸に 浮かれ柳の はずかしや 人目しのんで 小舟を出せば すねた夜風が 邪魔をする♪ お馴染み「明治一代女」のこの唄は 芸者花井お梅の悲恋物語をモデルに 作家川口松太郎が書き上げ作られた 芝居や映画の歌だが、昭和の時代を 通じて大ヒットし大衆に愛された。 昔の浜町河岸は今よりも長く広くて 隅田川の花火も浜町や柳橋が中心で 粋な芸者や旦那衆で賑わったそうな。 今は隅田川に架かる両国橋の片隅に 浮かれ柳の何本かが当時を偲ばせる。 昔を今になすよしもがな、の思いだ。