内憂外患(17)

在日米軍再編問題で沖縄はじめ各地が揺れている。米軍が出て行くほうは
騒音やその他の問題から解放されていいかもしれないが、来られたほうは
迷惑千万な話で反対運動やデモ行進などの行動を起こしている。珊瑚礁
破壊や絶滅種の危惧など自然保護団体の反対も分かるが日米安保反対にも
発展しているようだが国滅びてなんの山河ありなのだろうと思ってしまう。
嫌がる米軍駐留問題は地域の問題だが日米間に留まらず国際的に考えても
中国、北朝鮮、テロ等の脅威に日米共同で対処する枠組みが出来なければ
日本の安全もままならない。さらに集団的自衛権の行使を認めなくて何の
日米安保の条約かは誰もが知るところだ。それには米軍駐留するところの
迷惑をいかに軽減することの努力が必要になってくる。そこが政府の手の
見せ所だが、例えば半径何キロ以内は固定資産税や相続税を免除するとか
そのために他の場所に引越しする時はいろいろな方面の援助をするとかの
措置も必要だろう。それとも沖縄列島の一つの島を国が買い取って、軍事
基地にするとか、これは一地方の事より日本全体の問題だから全ての人が
考える事で援助が足りなければ、別の国債を発行してでも地域の人たちが
満足のいくように解決しなければならない政府の重要課題の一つだと思う。
今は米国と手を結ぶ事が日本の安全や国際協調からも最も大切な事だから
政府は何をおいてもそこから手を付けなければならない。平和のコストも
大変なものだが戦争のコストに較べれば遥かに安いと思いたい。