火鉢

harimaya2006-01-12

年末年始は記録づくしの寒さだが
それでも最近は衣類や暖房器具の
発達でそれほど苦にしなくなった。
子供等も青っ洟やシモヤケなどで
泣く姿を見る事もないし体感的にも
ひと昔前とは雲泥の差だと思う。
自分が生まれた昭和の始めの頃の
冬の生活は粗末な着物に綿入れの
丹前一枚を羽織るぐらいで足元は
履く足袋も少なくて殆んど裸足で
子供たちは駆けずり回っていた。
家に帰っても暖房器具は火鉢の中の
炭と鉄瓶の温かみだけで手をあぶり
居間の中心にあった火鉢には親父が
いつも陣取って胡坐をかいていた。