吊るし雛

harimaya2006-02-22

娘夫婦が伊豆に住んでいたころ
早春の町々には一面に菜の花が
黄色い絨毯のように咲き乱れて
河津桜との色合いに魅せられ
よく出かけたものだった。
吊るし雛が伊豆の伝統工芸品と
知ったのはその時で、あまりの
美しさに今も我が家では、婆や
娘たちが雛の一つ一つを縫って
春を楽しんでいる。
そのひとつひとつにも謂れが
あって幸福を招く吊るし雛は
今年も床の間に飾られた。