隠居の独り言(131)

「天気晴朗なれども波高し 皇国の興廃この一戦にあり」100年前に
日本とロシアの大艦隊が戦った日本海海戦の火ぶたは東郷元帥のこの
電報から始まった。あの海戦は完璧なまでの日本のKO勝ちだったが
100年経った後の日本海でも相変わらず高い波が収まりそうにない。
北朝鮮のミサイルが飛び国際緊張が高まっているのに、あろうことか
韓国は竹島近海に調査船を出して日本の巡視艇とにらみあっている。
国がナメられる理由の一つにパシフィズム(無抵抗平和主義)がある。
戦後の日本は憲法9条のもと自国の防衛にも制約を課して戦闘行為は
一切しないという枠組みに自らを置いてきた。固有の領土の竹島にも
韓国が無法占拠しても指をくわえているだけのパシフィズムの日本は
外国から軽蔑されてもそれに気がつかない能天気には呆れるばかりだ。
けれど幸いにも?北朝鮮が拉致、ミサイル、核の三点セットの恫喝や
韓国の竹島、中国の尖閣のお陰で最近の日本人の国家意識も芽生えて
とても結構な事だと思う。自衛隊イラク派遣はご苦労さまだったが
多国籍軍に身柄を守ってもらって一緒に防衛行動を共にするような
集団的自衛権を行使出来ない国家は世界を探しても日本だけなのは
何とも情けない。これからは世界の国々と仲良く付き合っていくには
血を流す事だけは勘弁してください、など身勝手な言い分は通らない。
敵のミサイルが日本に着弾しても敵の基地を攻撃できない憲法9条の
自縄自縛の理念をよく考えないと日本は滅ぶ。