2006-07-28 吊りしのぶ 扇風機もクーラーも無かったその昔、 どうして夏の暑さを凌いのだろうか。 「心頭滅却すれば火もまた涼し」と 念力でも掛けていたのかも?、でも 仕事の合間には、風通しの良い所で 横になって体を休めて悠然と構えて 団扇で仰いで我慢の夏をやり過ごし 秋のお出ましまで待ったことだろう。 夕方には打ち水をして少しばかりの 温度を下げたが、そこに気の利いた 吊りしのぶと風鈴があれば、視覚と 聴覚で暑さを忘れさせたに違いない。 日本の夏の風物詩は粋なものと思う。