隠居の独り言(246)

安倍内閣の支持率が急落している。「道路財源」「復党問題」「タウンミーティング
「税調会長辞任」などで内閣立ち上げ時の支持率60数%から40数%まで落ちた。
外交面でも、六カ国協議では北朝鮮は合間に米中露韓とは個別に協議しているのに
日本は蚊帳の外に安倍晋三への面当てをして支持率の点数減らしに一役買っている。
でも安倍さんは自分の信じた道を真っ直ぐ歩めばいい。支持率なんて多少の増減は
つきもので大して気にする事じゃない。前の政権の積み残しの教育基本法防衛庁
省格上げも立派にこなし北朝鮮への制裁も小泉時代よりきちんとしているではないか。
教育の荒廃は目に余るものがあるし、国の防衛論も疎かにされてきた今までの政策に
一歩踏み込んで戦後の自民党政権も避けてきたタブーに決着つけたのも安倍内閣だ。
ただ安倍さんが損をしているのはインタビューの時など少し早口でそわそわしている
感じは前の小泉さんと比較すると軽く見られるのは否めない。また外野たちの意見を
聞きすぎるのは一見良さそうだがリーダーとしての資質を問われそうな気がしてくる。
「道路財源」も反対する議員に対して選挙の時は公認しないと言えばいい。「復党」は
全員比例に回す。「タウンミーティング」は責任者の処分。「税調会長辞任」は当然だ。
リーダーは孤高でないといけない。前首相の小泉純一郎と比較されるのは仕方がないが
彼は抵抗勢力に聴く耳を持たなかったし、ある意味独善的でいつも一人で考えそれを
実行に移し、反対する者には容赦なく断を下した冷徹さもリーダーの資格なのだろう。
安倍晋三はやはりお坊ちゃんなのだろうか。端正なスマートで上品で、言葉も丁寧で
見た目格好良さは今までの総理の中では最高だがどこかリーダーの迫力に欠ける。
その点では自己主張の強かった小泉純一郎の方が好き嫌いはともかく国民を引っ張る
活力は素晴らしかった。安倍晋三の来年の掲げる目標は「有言実行」とのことだが
来年は干支のいのししのように「美しい日本」に猪突猛進していただきたい。
安倍晋三ファンとして期待している。