十思公園

harimaya2007-02-28

お得意先の近くの中央区小伝馬町には
十思公園があるが、ここは江戸時代の
伝馬町牢屋敷跡地で、罪を犯した人は
この牢に繋がれ、なかには刑死した。
時代小説や映画などにも登場してくる
牢屋敷跡は今では小さな公園になって
近所に住む人やオフィスビルに勤める
サラリーマンの憩い場所になっている。
往時を偲ばせるものは、あまり無いが
当時3,000坪近くあったとされ牢内は
揚座敷、揚屋、大牢、百姓牢、女牢と
区別され身分によって牢を決められる。
安政の大獄では、吉田松陰橋本左内頼三樹三郎らが獄に下り斬首された。
あの事件は大老井伊直弼の強権政治によるものだが彼もその後に復讐による
桜田門外の変で暗殺された。それを機に幕末時代の日本は大きく揺れていく。
歴史を大きく変えた舞台もよそに、日向ぼっこの老人がベンチに座っていた。