姫路城

harimaya2007-04-28

戦前、戦中の姫路城は陸軍第10師団の
練兵場があった関係上、一般人の入城は
禁止されていた。帝国陸軍第10師団は
兵庫、岡山、鳥取三県の徴兵された人が
入団する師団で、父は騎兵として入営し
日中戦争では武漢攻撃のときに負傷して
満州の大連の病院で治療を受けていた。
後は内地勤務で助かったが姫路師団は
戦争末期にフィリピン戦線に動員されて
殆ど壊滅で生き残った人は少ないという。
1945年7月3日の姫路大空襲で市内一帯は
灰燼に帰したが城は奇跡的に炎上を免れた。
今は何事も無かったかのように繊細な美しい姿で
小高い姫山の上に立って眺めるほどに胸を打つ。
安土桃山時代の城郭としてもっとも完備した形を
保てたことが世界遺産への道に繋がった。今は世界の宝物になっている。