隠居の独り言(352)

公的年金の受給漏れで請求権が時効になっている人を救済するための特例法案が
衆議院を通過したが、これに反発する野党が不信任決議案を連発して抵抗したが
野党の気持ちが分からない。これは長年に亘る社会保険庁厚生労働省の杜撰な
無責任処理が引き起こしたもので与野党揃っての責任怠慢といわざるを得ない。
今は安倍晋三首相の「まじめに年金を払ってきた人に理不尽なことはしない」の
言葉が、過去の責任とやかくよりも分かり易くて一番いいのではないかと思う。
私事だが昭和37年に会社を辞め独立してからしばらく年金を払っていなかった。
その後に7-8年経って払っていなかった年金総額の請求書が来たので夫婦ともに
全額を納めた。それからウン十年の年月が流れ、年金のいただける年齢になって
保険所へ支給される金額を確認に行ったら基礎年金の部分が私は100%だったが
家内は80%だという。何十年前の領収書は既に無く納付を証明する物は無いが
何故二人に%の差が出たのは腑に落ちない。判定基準の作成はこれかららしいが
年金生活者にとって緊急の課題だ。共済、厚生の年金受給はしっかりしているが
年金の受給漏れは基礎つまり国民年金だけの弱者に集中しているのは腹立たしい。
社会保険庁とは何なのか、かつてお金が潤っていた頃は湯水のように浪費して
赤字国の外債を扱い、計画性の無いグリーンピアなどを作り、その都度に彼らは
高給を取り失敗しても知らん顔、そのうえ杜撰な帳簿は昔の悪代官そっくりだ。
渡り鳥のような天下りのハシゴは元社保庁長官のM氏は全国社会保険連合会など
5法人を渡り歩いて3億円を懐にしたという。彼達は先日に自殺した松岡農相
ように命で償いをするぐらいの責任感があるだろうか。社保庁の解体は当然だが
それを見過ごしてきた政治家、役人も同罪だが、野党も現在の大臣の不信任案を
出して何になるのだろう。的外れもいいところで庶民の気持ちを理解していない。
追求は与野党の自戒も含めて社保庁のありかた、共済、厚生、国民の年金格差も
しっかりと審議してもらいたい。