いずれ菖蒲か杜若

harimaya2007-06-11

あやめ(菖蒲)の綺麗な季節がやってきた。
足立区菖蒲沼公園では木立に囲まれた田に
植えられたハナショウブが梅雨に合わせる
ように白や紫の艶やかな衣装をつけて花が
競い合っている。「いずれ菖蒲か杜若」は
その昔、夜な夜な二条天皇を悩まし続けた
怪鳥、鵺(ぬえ)を源三位頼政が退治して
褒美に美女12人の中から一人を賜ったが
その名はあやめ(菖蒲)という女性だった。
平家物語に出てくる逸話だが、可憐な花の
姿はいかにも美女を連想させて美しい。
鬱陶しい空模様に気持ちを和ませてくれる花が
美しいのは女性の優しさを代弁しているからだろう。