六月みそか

harimaya2007-06-29

梅雨時の夕暮れは美しい。夕映えの光の
屈折が適度な湿度で幻想的に映っている。
早いもので六月末で今年も半ばを過ぎた。
「六月みそかは年のへそ」ヘソが身体の
中心にあるように一年の真ん中に当たる。
昔の人は、うまいことを言ったものだが
陰暦でも陽暦でも諺の意味は変わらない。
私の会社も今月が決算だが毎年のように
売り上げが落ちていく。繊維メーカーは
海外の製品に押されて構造的な不況だが
これもまた時代の流れなのだろう。
「蚤四月、蚊は五月、蝉は六月泣き別れ」
虫の発生はあまり好かれないが蝉の一生は
ほんに短く、儚く散っていく。生まれて
恋をして子孫を残して落ちた姿は哀れだ。
「恋し恋しと泣く蝉よりも 泣かぬ蛍が身を焦がす」蛍はどこへいったやら・・