百日紅

harimaya2007-08-10

ツルツルの木肌は木登り名人の猿さえ
スベルという。それにしても名づけが
面白い。夏の暑さには滅法弱い私だが
ぎらぎら輝く太陽に向かって百日間も
咲き続ける花のスタミナは、どこから
来るのだろう、チト羨ましい気がする。
真夏の象徴のような百日紅は緑の深い
両国の安田庭園の池の面に映りながら
今日も元気に咲いている。けだるい
昼下がりの庭園は、ひと気も少ないが
蝉時雨の音声とサルスベリの紅色が夏の暑さを余計に感じさせる。
62年前の終戦の日も蝉時雨も百日紅も人間世界と関係なく夏を演出していた。