黒船

harimaya2008-06-02

下田紀行の最後はやはり黒船でまとめたい。
1853年、江戸湾口の浦賀沖に突如として
ペリー率いる4隻のアメリカ艦隊が現れた。
今年のNHK大河ドラマ篤姫」は幕末が
舞台だが200年来の鎖国という祖法を破り
幕府が開国の決断をした安政元年(1854)に
日米間で和親条約12か条が締結された。
条約では「下田・函館を開港しアメリカに
薪炭・食料等を供給する・・下田に領事を
駐在させる・・等々」それ以来、江戸湾下田港には黒船が続々と訪れて、しばしば
交歓会が行なわれた模様で当時の日本人は黒船の煙突から出る煙やスピードに驚いたり
大柄な西洋人へのコンプレックスの裏返しか、相撲の力士を呼んで力比べをしたという。
下田の町には「ペリー・ロード」や「ハリスの小径」などの歴史にまつわる地名が多く
黒船来航当時を偲ばせる古い町並みは異国情緒豊かで訪れる観光客を満足させてくれる。
「泰平の眠りを覚ます上喜撰(じょうきせん)、たった四杯で夜も眠れず」 江戸狂歌