桔梗

harimaya2008-07-14

梅雨空の下で桔梗が咲いている。
秋の七草の一つだが、夏がまだと
いうのに今頃の時期がよく似合う。
しっとりとした空に応えるように
神秘的な薄紫色の花は見るほどに
柔らかく可憐でうっとりとする。
紫はいにしえの代から最も高貴な
色とされ、なかでも桔梗の花は
象徴的な美しさのひとつだろう。
「紫に、ひともとゆえに武蔵野の、草はみながら、あはれとぞ見る」古今和歌集
恋人を桔梗に譬えた歌だが、紫ひとつで野原の草のすべてが愛おしくなる・・
恋をすると関連する何もかも好きになってしまう、紫はそれほど深い色なのか。