2008-11-17 小春日和 季節は春ではないのに小春と呼ばれるのは 寒さに震えている私達に、ご褒美のように 季節の神様がくださった暖かさに思える。 「小春」は俳句では冬の季語なのだそうで 明治の俳人・高浜虚子は今の晩秋の情景を 「落ち葉焚いて小春の日和定まりぬ」と 詠っている。現代は落ち葉を炊くことも 火中に入れた焼き芋の匂いも遠のいたが カエデやモミジの秋の演出で人の心を癒してくれるのは今も昔も変わらない。 晩秋の残照に映える紅葉の美しさは時の流れの大切さを訴えている気がする。