2009-03-30 鐘は上野か浅草か 現代人は腕時計をして、家に壁時計、 人の集まる所、時計が有り過ぎて、 そのせいか、人々は時間に追われて 慌しく日々を過ごしている気がする。 江戸の昔は、時の刻は朝昼夕と三回、 寺の鐘つき堂から、ご〜ん、ご〜ん・・ 静かな町には、つき鳴らす鐘の音が 遠くまで伝わり庶民の生活リズムは うららかな音でゆったり整えていた。 「花の雲、鐘は上野か浅草か」芭蕉が聞いた鐘は上野寛永寺か、それとも浅草寺か、 どちらにしても春を詠んだ句は、江戸の昔に遡った気分にさせられる。