福寿草

harimaya2010-02-08

立春とは名だけで、外は冬景色だが
枯れ木の幹や枝の節々をよく見ると
新芽が用意されているのに気付く。
地上に目を移せば枯れ草の中から
春がきたよ、と福寿草が芽を吹き
黄色く可憐な花弁で呼びかけている。
気温はまだ冬のままだが草木の暦は
きちんと記されている。立春の字の
春が立つとは、いまどきの寒さの中にも暖かい陽を感じさせる好い言葉だ。
二十四節季のはじめで暦の上では春に入る。曹洞宗の禅寺では「立春大吉」の
四文字を大書きして門前に張り出すそうだが、春風を誘う早春賦を彷彿させる。