靖国神社

harimaya2010-04-08

小学一年生の国語の最初のページの文は
「サイタサイタサクラガサイタ」だった。
昭和14年入学で半世紀以上が過ぎても
清々しいあの感激は忘れない。先生から
渡された真新しい国語の教科書を開けば
サイタの文章と挿絵の靖国神社の鳥居と
桜の花びらは今も脳裏に焼きついている。
勉強の源は国語の一時間目から始まった。
小学校入学以来、昭和の動乱の時代で学校名も教育方針も回るましく変わった。
だから学歴は四つある、=尋常小学校国民学校、高等小学校、新制中学校=
それとは別に父の転勤や疎開で、大阪、福島、姫路と転々とした流浪の民だった。
苦労も多かったが各地の習慣や言葉を覚えられたのも人生のコヤシになっている。
四月が来ると移動した日々を思う。「さまざまなこと思い出す桜かな」芭蕉