藤棚

harimaya2010-05-20

皇居東御苑に藤の花が綺麗に垂れている。
藤棚はとても和風な風情に富んでいるが
紫の優美がとても好きだ。古代から紫は
最も高貴な色とされ、権威の象徴であり
それは美しさと神秘さが漂うからだろう。
藤娘という日本人形もみんなに愛された。
有名な足利フラワーパークの藤は息飲む
豪華版だが、楚々とした情景のほうがいい。
「紫の ひともとゆえに 武蔵野の 草はみながら あわれとぞ見る」古今和歌集
藤紫は恋しい人のたとえ、その人の縁につながる人は、すべて懐かしく思われる・・
平安の人は花の一つにも情感豊かに表現し美しさと憂いを託した詩人が多かった。